2012.12.16 八ヶ岳 峰ノ松目沢
2012.12.16 八ヶ岳 峰ノ松目沢
3級上 / IV+
日帰り アイスクライミング(ソロ)
今週も静かな山旅を求めてややマイナーなルートに。
春のような陽気の中、シャーベット状の氷のどきどきクライミング。
----------
中央道通行止めの影響で、下りは大月ICから勝沼ICまで国道20号を行きましたが、それほど時間は変わりません。
諏訪南ICから美濃戸の間に、うさぎと鹿に出会いました。
美濃戸に車を止めて一泊。
美濃戸から一時間半ほど歩くと、峰ノ松目のすぐ右、コル左に切れ込む沢が見えます。
峰ノ松目沢は間違えやすいことで有名ですが、登山道からその姿がよく見えます。
これが峰ノ松目沢です。見にくいですが、核心の滝もみえます。

とりつきは赤岳鉱泉の少し手前の橋から見えるこの沢。
この地点には右に沢が平行に3本ほど入っていますが、橋から一本沢を越えた奥の沢が入り口。
トレースもなく、非常にわかりづらいです。

入り口はこんな感じ。

5分ほどで二股になります。
ここはどちらが正解か全くわかりませんでしたが、ウサギのトレースを追ってなんとなく右に入りました。

10分ほど行くとF1らしき15mほどのナメ滝が見えてきました。正解のようです。
ここで装備を整えて出発。III級程度でロープは必要ありません。
ただ氷結はかなり甘く、盛大に水が流れており、右端をのぼりました。

F2、10mくらい。F1よりやや級でIV級程度。ここもシャーベット状の氷でした。
スクリューうってみましたが引っ張ったらあっさり抜けたので、ロープを出しても意味はありません。
登れるのは真ん中のみ。左の草付きから巻くこともできます。

F?小滝、ナメ。

F?小滝、ナメ。

F?III級、快適に登れます。

F?小滝。ちょっと急。

そうこうしているうちに核心につきました。
F8らしいです。数があわないような・・・。
完全な垂直の部分が5m程度あります。すぐ上にF9があってそこもあわせて30mほどでビレイ点につきます。
奥に見えるのがF9、やや傾斜が落ちた5mほどの滝です。

春のような陽気に水がしたたっています。
相当緩んでいてアックスのささりはいいものの、さしても手応えがなさ過ぎます。
アイゼンもサクッと前爪で切るだけで、乗り込めず大変でした。
一応ロープを出したものの、まともにスクリューを打てる氷はありませんでした。
それでも10mもないのでそうこうしているうちにあがれちゃいます。

F10小滝。右にみえる小さなクリスマスツリー的な木がF8,9のビレイ点です。

F10の上はごちゃごちゃっとした不思議な景色を稜線までつめます。

季節感のない景色。

最後のつめは上にみえる岩状のところまでまっすぐにあがって突き当たりを右に15mほど。
トポには岩小屋とありますが、ハングの岩というだけで、ビバークにはやや不適。

上の写真の真ん中をまっすぐつめるとここにつきます。一般道らしき人工物がありました。

岩のすぐ右が稜線。一般道らしいのですが雪にうもれて何もわかりません。

さて、同ルート下降なんてコトはなるべくしたくないので稜線を進みます。
ここからはクラストした雪の下にふわふわの雪、という歩きにくい状況で、赤岩の頭まで2時間を超えました。
これがゲレンデとの違いで、ちょっとだけ大切な所です。
途中、右下に鉱泉うさぎ(仮)が見えました。
うさぎ沢右耳、左耳。

途中からトレースもありましたが、わかんトレースなのか、古いのか、結局膝まで潜ってしまいます。
ラッセルは大変でしたが、天気がよかったので慌てることもなく、のんびり景色も楽しめました。

大同心北西稜も行きたいものです。

赤岩の頭からは完全なトレースで、するするとすべり降りるように。
鉱泉から下の、いつもツルツルの道もとけていて、駆け下りるように下山できました。
中央道上りは一宮ICから大月ICまで通行止めで国道20号を通りましたが、
信号が少ないのでたいして時間はかかりませんでした。
途中に里の駅があり、ほうとうや漬け物を買って帰りました。
オススメ度 ★★★☆☆
まだちょっと早かったです。1月頭あたりが良いのでしょうか。
日当たりがよいので暖かい晴れた日は氷質がすこぶる悪いです。
登りごたえもあり、鉱泉からのアプローチも近いのでもっと登られてもいいと思います。
短いので入山日の余った時間、もしくは日帰りで登るのがおすすめ。
参考タイム 美濃戸(1時間半)峰ノ松目沢出合(20分)F1(2時間半)稜線(2時間15分)赤岩の頭(1時間半)美濃戸
装備 日帰り装備一式、ソロイスト、10.2mm/50mロープ、スクリュー6本
参考 アイスクライミング 全国版 (クライミング・ガイドブックス)
3級上 / IV+
日帰り アイスクライミング(ソロ)
今週も静かな山旅を求めてややマイナーなルートに。
春のような陽気の中、シャーベット状の氷のどきどきクライミング。
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中央道通行止めの影響で、下りは大月ICから勝沼ICまで国道20号を行きましたが、それほど時間は変わりません。
諏訪南ICから美濃戸の間に、うさぎと鹿に出会いました。
美濃戸に車を止めて一泊。
美濃戸から一時間半ほど歩くと、峰ノ松目のすぐ右、コル左に切れ込む沢が見えます。
峰ノ松目沢は間違えやすいことで有名ですが、登山道からその姿がよく見えます。
これが峰ノ松目沢です。見にくいですが、核心の滝もみえます。

とりつきは赤岳鉱泉の少し手前の橋から見えるこの沢。
この地点には右に沢が平行に3本ほど入っていますが、橋から一本沢を越えた奥の沢が入り口。
トレースもなく、非常にわかりづらいです。

入り口はこんな感じ。

5分ほどで二股になります。
ここはどちらが正解か全くわかりませんでしたが、ウサギのトレースを追ってなんとなく右に入りました。

10分ほど行くとF1らしき15mほどのナメ滝が見えてきました。正解のようです。
ここで装備を整えて出発。III級程度でロープは必要ありません。
ただ氷結はかなり甘く、盛大に水が流れており、右端をのぼりました。

F2、10mくらい。F1よりやや級でIV級程度。ここもシャーベット状の氷でした。
スクリューうってみましたが引っ張ったらあっさり抜けたので、ロープを出しても意味はありません。
登れるのは真ん中のみ。左の草付きから巻くこともできます。

F?小滝、ナメ。

F?小滝、ナメ。

F?III級、快適に登れます。

F?小滝。ちょっと急。

そうこうしているうちに核心につきました。
F8らしいです。数があわないような・・・。
完全な垂直の部分が5m程度あります。すぐ上にF9があってそこもあわせて30mほどでビレイ点につきます。
奥に見えるのがF9、やや傾斜が落ちた5mほどの滝です。

春のような陽気に水がしたたっています。
相当緩んでいてアックスのささりはいいものの、さしても手応えがなさ過ぎます。
アイゼンもサクッと前爪で切るだけで、乗り込めず大変でした。
一応ロープを出したものの、まともにスクリューを打てる氷はありませんでした。
それでも10mもないのでそうこうしているうちにあがれちゃいます。

F10小滝。右にみえる小さなクリスマスツリー的な木がF8,9のビレイ点です。

F10の上はごちゃごちゃっとした不思議な景色を稜線までつめます。

季節感のない景色。

最後のつめは上にみえる岩状のところまでまっすぐにあがって突き当たりを右に15mほど。
トポには岩小屋とありますが、ハングの岩というだけで、ビバークにはやや不適。

上の写真の真ん中をまっすぐつめるとここにつきます。一般道らしき人工物がありました。

岩のすぐ右が稜線。一般道らしいのですが雪にうもれて何もわかりません。

さて、同ルート下降なんてコトはなるべくしたくないので稜線を進みます。
ここからはクラストした雪の下にふわふわの雪、という歩きにくい状況で、赤岩の頭まで2時間を超えました。
これがゲレンデとの違いで、ちょっとだけ大切な所です。
途中、右下に鉱泉うさぎ(仮)が見えました。
うさぎ沢右耳、左耳。

途中からトレースもありましたが、わかんトレースなのか、古いのか、結局膝まで潜ってしまいます。
ラッセルは大変でしたが、天気がよかったので慌てることもなく、のんびり景色も楽しめました。

大同心北西稜も行きたいものです。

赤岩の頭からは完全なトレースで、するするとすべり降りるように。
鉱泉から下の、いつもツルツルの道もとけていて、駆け下りるように下山できました。
中央道上りは一宮ICから大月ICまで通行止めで国道20号を通りましたが、
信号が少ないのでたいして時間はかかりませんでした。
途中に里の駅があり、ほうとうや漬け物を買って帰りました。
オススメ度 ★★★☆☆
まだちょっと早かったです。1月頭あたりが良いのでしょうか。
日当たりがよいので暖かい晴れた日は氷質がすこぶる悪いです。
登りごたえもあり、鉱泉からのアプローチも近いのでもっと登られてもいいと思います。
短いので入山日の余った時間、もしくは日帰りで登るのがおすすめ。
参考タイム 美濃戸(1時間半)峰ノ松目沢出合(20分)F1(2時間半)稜線(2時間15分)赤岩の頭(1時間半)美濃戸
装備 日帰り装備一式、ソロイスト、10.2mm/50mロープ、スクリュー6本
参考 アイスクライミング 全国版 (クライミング・ガイドブックス)
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