2014.1.25-26 甲斐駒ヶ岳「駒津沢」「奥駒津沢」

2014.1.25-26 甲斐駒ヶ岳「駒津沢」「奥駒津沢」
4級下 / IV+(駒津沢), 4級 / V-(奥駒津沢)
テント泊 アイスクライミング(ソロ)


春のような暖かさと、その後の前線通過に備えて、稜線までは抜けずに
低からず高からずの適度な高度でおいしいとこ取りスタイル。



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土曜は春のような暖かさで、低いところは氷が溶けそうでいや。
かといって、稜線は夜の前線通過で荒れそう。
ということで、甲斐駒中腹の氷を同ルート下降で楽しむことに。


高遠の道の駅「南アルプスむら長谷」で車中泊。
ここにはパン屋があったので、帰りに買って帰りました。
やさしい味です。山に入ったらなるべく登山口付近でお金を使うのが大事。
もちつもたれつというやつです。


さて、入山は戸台口から。
ひろい駐車スペースはありますが、トイレはありません。

戸台からはなが〜い河原歩き。
このあたりはまだ雪はすくなく、普通に歩いて行きます。


DSC02096_2014012721405801d.jpg



近代的な巨大堰堤をいくつか越えたのち、石積みの古そうな堰堤があります。
この上と下に左岸に入っている沢が、それぞれ上ニゴリ沢、下ニゴリ沢の模様。
出合いはしょぼい沢で、氷の気配はありません。


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左に鋸岳をみるとすぐに丹渓山荘跡。廃屋があります。
そこからは雪がふえ、トレースもうっすら残っている程度。
どうやら、この土日、ここから奥に入ったのは私だけだったようです。


丹渓山荘跡からすぐで右岸に氷のある小さなルンゼ。
舞姫の滝だそうです。なんともしょぼい感じ。


DSC02102_2014012721410130a.jpg



さらに少しいくと正面奥に七丈ノ滝。
これは迫力あります。こちらは登りたくなるいい滝です。


DSC02105.jpg



そのまま歩きづらくなってきた沢を歩きます。


DSC02108_201401272141046be.jpg



ようやく五丈の滝F1につきました。25m+/III+くらい。
氷のしっかりしている左よりはちょうどジョウゴ沢F2くらいなので、
ロープ出さずにフル装備かついで登れます。


DSC02110.jpg



F2。20m/IIIくらい。落ちたらドボンで試合終了ですが、簡単。ロープださず。


DSC02111.jpg



五丈の滝のすぐ上で駒津沢に到着です。ここまで5時間ほど。


DSC02113.jpg



さらに数10m進むと奥駒津沢。隣接しててめちゃ近い。
F1でだしは数m垂直とのことでしたが、完全にうまっていました。


DSC02115.jpg



奥駒津沢直下のハング下にテントを張って、駒津沢を登りにいく。
駒津沢はF1の70m大滝に集約されるそうで、初日はこれだけ登って下降する計画。


DSC02116.jpg



60°くらいでしょうか。段差もあり簡単そうです。
なので、ロープ出さずに行くことにしました。


DSC02122.jpg



ここで、最近のクライマーなら「しびれるっ!」とか「やべぇ!」とかテンションあげてくんでしょうが、
特にそのようなこともなく、もくもくと、ただ70mを登って終了。
氷はところどころ薄く、もろいので気をつけないといけません。


20分ほどで本日の登り終了。
F2はゆるい感じ。右にも60〜70°くらいの10mほどの氷がありました。


DSC02124.jpg



下降は左岸の灌木で懸垂。歩いても降りられそうですが、木にひっかかったり
もみくちゃにされながら50mシングルロープの懸垂3Pで降り立つ。
本谷の水流で水をくむ。プラティパスのふたをなくす。白いので見つからず・・・。



さて、日曜日。
夜中からずっと風雪ですが、ハング下はほぼ無風で快適この上なし。
つららで水もすぐつくれます。寝坊しました。


DSC02127.jpg



日曜は奥駒津沢を核心のF4上までおいしいところどりの計画ですが、
なかなか風雪がやまず、つねに上からチリ雪崩れが降ってくるので、なんともいやな感じ。
行く帰るか悩みつつ、行けるところまで行こうと、登る。
何となく登り始めたので、テントやらフル装備を背負って登る。


F1は上の写真のような状況で、雪壁からゆるいスラブ状の氷をフリーソロで30mほど。
F2はほぼ雪に埋まっていて気づかず。


F3は幅広い20mほどの氷。下に10m分くらいうまっているよう。
IV級くらいで、ここもロープださずにそのまま登る。


DSC02130.jpg



ここから上は深い雪の斜面をひたすらラッセル。ここはきつかった。


DSC02131.jpg



しばし進むとF4らしき20mほどの滝。ここも下の緩傾斜部はうまっている模様。
80°くらいの傾斜でIV+ほど。ここでようやくロープをだして登る。
氷質はすこぶるよし。常にチリ雪崩が降ってきて、アルパインクライミング的。


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F4上には小さい滝が見えるけれども、計画通りここで終了として、さっさと帰る。


DSC02134.jpg



下降はF4はアバラコフで下降。F3もアバラコフ。
F2はクライムダウンで、F1は左岸の細い灌木で1P下って残りをクライムダウン。
シングルロープでも無事下れました。


まだまだ雪は降りつづけ、あたりはすっかり冬の装いに。


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その後、五丈の滝F2は左岸の灌木から空中懸垂で降りる。
F1は左岸の懸垂支点からまっすぐ真下のスラブを懸垂したら、最後5mロープが足りず、
途中で停止して、アバラコフをつくり、なんとか下降。しんどかった。
沢の下りでは思いっきり落とし穴を踏み抜いて、岩に膝を強打。ああ痛い。



丹渓山荘付近から下は雪質ががらりとかわってシャーベット気味、雨だったようです。
広い河原に着く頃にはすっかり天気が回復して、青空も見えていました。
この土日、一人も人に会わず、静かないい山でした。


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オススメ度 ★★★☆☆

技術的にはたいしたこと氷ないので、上まで抜けることをおすすめします。
奥駒津沢出合のハング下はテント2張り分ほどの空間ですが、ほんとに心地よいです。
アプローチは水が豊富でそこら中落とし穴だらけなので、ドボンに注意。
シングルロープでも下りれなくはないですが、アバラコフを多用しますのでダブルがおすすめ。



参考タイム
1日目:戸台(2時間半)丹渓山荘跡(2時間半)駒津沢出合(20分)駒津沢F1上(20分)F1下(奥駒津沢出合でテント泊)
2日目:奥駒津沢出合(1時間45分)F4上(1時間)奥駒津沢出合(4時間半)戸台
装備 テント泊装備一式、ソロイスト、10.2mm/50mロープ、スクリュー7本、ハーケン少々(使用せず)
参考 チャレンジ!アルパインクライミング 南アルプス・八ヶ岳・谷川岳編






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登山歴たぶん10年目、
のら歴も同じく。

無所属のらクライマー。
あいかわらずビレイはできません。

いつもジムのボルダーで練習しています。
外のボルダーやショートルートは登ったことがありません。


最高グレード(ジム)はもう何年も更新されません・・・。
 ボルダー:2段、OS 1級
 ボルダー長もの:5.12b、OS 5.12a(年2,3本やるだけ)



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